御家族に認知症患者がおられる場合、遠くにいる御家族は心配でならないし、近くにいればどう対応したらよいか不安で仕方ないことでしょう。
そんな心配から、御家族同士の心の行き違いによる衝突が生まれることは少なくありません。
これは皆さんが一生懸命な証です。
本人といちばん近くにいるあなたが、頑張りすぎていませんか?
認知症は、早めに発見し適切な治療をすることで、進行を遅らせたり症状を軽くしたりすることが出来る場合があります。
重要なのは、「早めの発見」と「適切なケア」です。お気がかりなことがございましたら、ご自身で判断せず、外来診療をご検討ください。
御家族の皆さんの心配事や不安の多くは、どうしたらいいか分からないことから生まれます。
日々の生活の中で、「これでいいのかな?」「こういう時はどうしたらいいのだろう?」と思い悩むこともあるでしょう。
その解決策を一緒に考えていきましょう。
そして診察には、かならずご家族同伴でいらっしゃいますようお願いいたします。
日本神経学会認定
指導医/認知症サポート医 神経内科専門医・下田 優です。
社会の一層の高齢化に伴い、認知症患者も増加することが予想されます。
このような社会背景の中、「治る認知症」を見逃さないことが最も重要なこととなってまいります。
早期に発見し、早期の対応や介護者への指導をすることによって、認知症の人格を傷つけることなく、自信が保たれ、深刻な周辺症状が生じることなく、本人様・ご家族様共落ち着いた経過をとることも可能と考えられます。
「もしかして?」「最近ちょっと変かな?」など、些細なことから発見されることもあります。お気がかりなことがございましたら、ご自身で判断せず、医師と相談することが大切です。
認知症外来では、主に次のような問診を行います。(時期、症状、健康状態、悪化条件、精神状態など)また、血液検査やCT・エコー・X線などを行うこともあります。
画像をもとに、診断を確定します。
適切な治療薬の選択と、食事や運動などの生活指導を行います。
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