「頭痛がひどくて寝込む」「いつ頭痛が来るのか不安」「まわりに理解されない」「鎮痛薬の飲み過ぎが心配」「脳の病気が心配」など、頭痛に悩まされている方は少なくありません。
慢性頭痛の多くは、緊張型頭痛、片頭痛で占められますが、緊張型頭痛や片頭痛は生活習慣とも関連しています。症状を確かめながらゆっくりと治療を進めていきます。
さまざまなストレスが多い今の時代だからこそ、頭痛はこれからも対応が必要な症状であり、その診断をきちんと行うことが大切です。
頭痛に悩まされている方は少なくありませんが、辛さをあまり深刻に受け止めてもらえないのがほとんどです。
突然に見舞われる強い頭痛はもちろんのこと、安静にしていても治まらない、あるいは繰り返し起こり、しかも次第にひどくなるような場合、「いつもの頭痛」と違うなと思った場合には、注意が必要です。
また、市販の鎮痛薬を服用してもいっこうに改善しない、あるいは鎮痛薬を飲む回数や 量が増えてきた場合には、「薬物乱用頭痛」という頭痛の可能性もあります。
日本頭痛学会
認定頭痛専門医下田 優です。
“頭痛”という二文字は、簡単そうで大変奥が深いもので、お悩みの方はたくさんいらっしゃいます。厄介なのは、原因がはっきりせず治りにくいということ・・・。
治療する上で最も大切なことは「なぜ頭が痛いのか?原因を知ること。」です。原因解明をするために症状についてのお話をじっくりお聞かせ下さい。日本頭痛学会 認定頭痛専門医として患者様に適した治療を行ってまいります。
頭痛外来では、主に次のような問診を行います。(時期、症状、健康状態、悪化条件、精神状態など)また、血液検査やCT・エコー・X線などを行うこともあります。
片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛か、他の原因によって起こる二次性頭痛なのかを見極め、診断を確定します。
適切な治療薬の選択と、食事や運動などの生活指導を行います。
頭部の血管が拡張し、炎症を起こして痛みが発生する片頭痛が原因かもしれません。
片頭痛は、頭の片側または両側が脈打つようにズキンズキンと痛む病気です。月に1~2度とか、週に1~2度の頻度で発作的に起こるのが特徴で、いったん痛み出すと寝込んでしまう、仕事が手につかないなど、多くの方が日常生活に支障をきたします。
吐き気や嘔吐を伴うことが多く、また普段はなんでもないような光や音に対して過敏になる、といった随伴症状がみられることもあります。しかし、痛みがおさまると健康な人と全く同じように生活や行動ができます。
ストレスのある状態を続けたあと、一段落してホッとしたとき(休日など)にも頭痛が起こります。頭痛は数時間程度のこともあれば、3日間くらい続くこともあります。
緊張型頭痛が原因かもしれません。
発生の原因は、身体的・精神的なストレスが複雑に関係していると考えられています。
緊張型頭痛は、にぶい痛みが特徴ですが、我慢できないほどではないのが普通です。数時間~数日の頭痛が反復性におこる場合や、持続的に毎日のように続く場合があります。首や肩のこりを伴うこともあります。嘔吐を伴うことはありません。
コンピューターの前に長時間座っているような人に多く、効果的に休憩をとるなど、ライフスタイルの改善でよくなることもあります。
緊張型頭痛と片頭痛の併発かもしれません。
緊張型頭痛は、片頭痛ほどの痛みはないものの、頭が締め付けられているような頭の重い状態が起こります。片頭痛がストレスから解放されてホッとしたときに起こりやすいのに対して、緊張型頭痛はストレスにより頭や首を囲む筋肉が過剰に緊張して起こる傾向があるようです。 多くは肩や首筋のこりや眼精疲労を伴います。一般に、片頭痛だけの患者さんは頭痛の無いときには頭がすっきりしているのですが、緊張型頭痛を併発すると、いつも頭が重い状態が続く場合があります。
群発頭痛が原因かもしれません。
群発頭痛も片頭痛と同様に発作的に起こる頭痛です。年に数回から数年に1回くらいの頻度で起こりますが、一度発症すると1~2ヶ月にわたって、ほとんど毎日、ほぼ同じ時間帯に激しい頭痛におそわれます。じっとしていられず、転げまわる人もいるほどです。片側の目の奥が強烈に痛むのが特徴で、同じ側の目や鼻に涙・鼻水・鼻づまりなどの症状が現れます。発作が起こっている期間にアルコールを飲むと、必ずといっていいほど頭痛発作が起こります。
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