脳卒中でお悩みの方へ
発作時の対処法
あわてず落ち着いて、すぐに救急車を呼びましょう。
いずれにしても「しばらく様子を見よう」というのは禁物です。
脳卒中の場合は発作が起きてからできるだけ早く(3時間以内に)、手当をすることがその後の経過に大きく影響します。そのときに適切な治療を行っていれば助かる人でも、時間が経ってからだと同じ治療をしても役に立たないばかりか、かえって良くない影響がある場合もあるので、一刻も早く専門の医療機関を受診するようにすることが大切です。
歩道や道路などの交通量の多い場所、直射日光の当たる場所での発作の場合は、救急車が到着するまでの間に安全で日陰の場所に移動しましょう。
患者さんに意識がある場合でも、自分で立たせたり、歩かせたりしないほうが安全です。自分で立たせると、症状が悪化する危険性があります。そして衣服やベルトなど体を締め付けているものを緩めます。吐きそうになっている場合は、あお向けではなく、横向きに寝かせると、吐いた物で気道がふさがれる心配がありません。
また症状をメモしておくことで、その後の医師などへの説明がスムーズに行えます。
頭の下に枕をすると、あごが下がって気道をふさいでしまう。呼吸が苦しそうなときは、巻いたタオルや座布団などを肩の下に入れる。